Q.大腸のポリープが平らで手術できないといわれたが拡がるのではないかと不安
通院の間の検査で大腸にポリープが見つかり、突起状ではなく平らで手術による除去はできないといわれました。
悪性のものではないそうです。しかし、ポリープが次第に拡がるのではないかと不安です。
除去はできないでしょうか。今後どうしたらよいのでしょう。


主治医の先生のお話から、まず、あなたの大腸ポリープは悪いものではないこと、多少出血する可能性はあるが、平坦で、とる必要がないくらい小さい物であることが推測されます。
40歳を過ぎると、3〜4人に一人は、下部大腸に腺腫性ポリープができているといわれます。
ポリープは、見つけたものを全てとる必要があるわけではありません。大部分はガンになる可能性のないものであり、放置しておいてもかまいません。
大腸ポリープとは、腸の表面から盛り上がったものすべてをいいます。
小さなものは、ほとんどが良性ですが、放っておくとだんだん大きくなるものがあり、時には一部がガンになることがあるので、その見きわめが大切です。
形から、細い首をもつ有茎性のポリープと、首のない無茎性ポリープとに分けられます。
無茎性は、さらに広基性、扁平性、平坦なものに分けられ、平たいものほど、がん化するとやっかいです。
また、細胞の性質から、ガンになることのないものに過誤腫性や炎症性や化生性ポリープなどがあります。
がん化が問題になるのは、赤くイチゴのように見える腺腫で、ふつう大腸ポリープといえば、これをさすことが多いのです。
大きさは、大きくなればなるほど、ガン化しやすく、最大径が5o未満ではほとんどがんはなく、5〜9oで15人に1人くらい、10oを越すと4人に一人くらいにガンが見られるようになります。
ですから5o未満のポリープは、とらなくても大丈夫です。
ところで、以前は突出したポリープでないと、取ることが難しかったのですが、最近は平らなものでも、その粘着下に注射をして人工的なコブをつくり、ワイヤをかけて焼き切ることができるようになりました。ですから、必要であれば、どんな小さなポリープでもとることはできるのです。
なお、すべてのポリープが大きくなるわけではありません。腺腫ができやすい人の場合でも、切除が必要な5o以上の大きさになるのに3〜4年はかかります。
ポリープのがん化を防ぐには、動物性脂肪や肉類をひかえめにして、食物繊維やビタミン類を多くとる「いわゆる日本食」を中心とした食生活が望ましいのです。
引き続き便通をよくする努力を続けてください。
年に一回は便の潜血反応検査を受け、陽性であれば、内視鏡検査を受けて下さい。
陰性が続いても、念のため4年目には内視鏡検査を受けた方が安心でしょう。